会社概要
 | エア・カンボジア(IATAコード:K6、ICAOコード:KHV、以下ACC)は、カンボジア王国政府の政令により設立された、同国を代表するフラッグキャリアです。商業便の運航に加え、王室および首相のVIPフライトも担い、カンボジアの民間航空業界を代表する存在として、国内外の信頼を築いています。その歴史は1956年10月15日に始まり、約70年にわたり、カンボジアが目指す「高所得国」への発展を航空輸送の面から支え続けてきました。政府は常に3~4名の大臣または副大臣をACCの取締役会に任命し、国家の重要な交通インフラとしての役割を果たしています。 |

ACCは、カンボジア国内線に加え、東南アジア、インド、パラオなどの国際線を幅広く展開しています。広州、鄭州、南寧、香港、深圳、福州、北京、上海、マカオなどの中国の主要都市への路線も運航しており、特に海口へのフライトでは、ACCが独占的な第七の航空自由権を保有しています。 また、ベトナム航空をはじめとする提携航空会社とのコードシェア契約により、フランス、イギリス、オーストラリアなどの長距離路線への接続も可能です。ACCは、2032年までに保有機材を33機に拡大するという戦略的な計画を進めています。これにより、より多くのお客様に快適で信頼性の高い空の旅を提供するとともに、人気の高い新路線を計画的に開設し、地域と世界をつなぐ架け橋としての役割を強化してまいります。 
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ACCの株主には、カンボジア王国政府のほか、中国の国有企業である河南空港投資グループ、そしてベトナムのフラッグキャリアであるベトナム航空が名を連ねています。ACCは、王国に奉仕することを誇りとし、王国とともに誠実に空を翔けています。ACCは、IATA運航安全監査認証(IOSA)を取得したカンボジア唯一の航空会社であり、Skytraxより三つ星評価を受けた唯一の航空会社でもあります。 「細部へのこだわり」「現地化」「国際化」という理念のもと、ACCは社員を“社内の乗客”として尊重する企業文化を育んでいます。サービス哲学では「安全と温もり」を重視し、運航・接客の基準は「世界のベストプラクティス」をベンチマークとしています。ACCのサービスアイデンティティは、「クメールの微笑み」と「アンコール文明の継承者」という独自の価値観に根ざしており、「毎日進化、改善を止めない」というモットーのもと、2023年・2024年には収益の大幅な成長を達成。COVID-19からの完全な回復を遂げ、急速な拡大フェーズへと突入しています。 |
本社はカンボジア・プノンペンにあり、主要ハブ空港はプノンペン国際空港です。中国本部は鄭州に設置されており、広州、上海、深圳、香港にもオフィスを展開。さらに、ホーチミン市(ベトナム)、ニューデリー(インド)、バンコク(タイ)にも拠点を構え、国際的なネットワークを広げています。
現在の取締役会会長は、カンボジア民間航空庁(SSCA)を管轄する大臣である H.E. Mao Havannall 氏が務めており、副会長兼CEOには Dr. Zhan David 氏が就任しています。